陸災防通信(第32号)陸上貨物運送事業労働災害防止協会 http://www.rikusai.or.jp
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10月1日から10月7日まで全国労働衛生週間が実施されます。
全国労働衛生週間を機会に、健康で快適な職場づくりをめざして、作業環境や作業の進め方、過剰なストレスとなる要因等がないかをチェックして、問題点や改善方法を職場で話し合いましょう。
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本号のお知らせ(みどころ)
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1「陸運と安全衛生」平成25年10月号(No.531)
2陸災防ホームページの新着情報
3平成25年の労働災害の発生状況(速報値)
4厚生労働省の情報
5安全衛生講習会・研修会のご案内
6安全衛生の豆知識
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1広報紙「陸運と安全衛生」平成25年10月号(No.531)
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「陸運と安全衛生」(10月号)の入手はこちらから↓
[カラー版↓]
http://www.rikusai.or.jp/public/e-mail_magazine/no.32/rikuun-to-anzeneisei_25.10-531_zen.pdf
[白黒版↓]
【主な内容】
1第28回全国フォークリフト運転競技大会開催
2災害事例とその対策(荷役災害)
「フォークリフト作業で積荷の手直し中に荷が落下する」
3安全管理士の着眼点
「フォークリフトによる災害を防止するための強化のポイント」
4安全衛生教育講師養成講座を受講して
「『決め事を守る勇気と続ける努力で事故はなし』で笑顔の会社へ」
碧南運送株式会社豊田物流部深谷正和
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2陸災防ホームページの新着情報(最終更新日2013-09-25)
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トピックスの詳細はトップページから→http://www.rikusai.or.jp
○トピックス
2013-09-25【労災情報】労働災害発生状況【平成25年速報値】
2013-09-05【説明会案内】厚生労働省委託事業「荷役作業安全ガイドライン説明会」のご案内
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3労働災害の発生状況(最終更新日2013-09-20)
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厚生労働省から発表されている労働災害の速報値を整理し提供しています。
詳細はこちらから↓
http://www.rikusai.or.jp/public/rousai-joukyo/injury-data.htm
○平成25年1月~8月速報値(陸上貨物運送事業)平成25年9月集計速報
死亡災害52人(前年91人、対前年比-42.9%)
死傷災害8,044人(前年7,966人、対前年比1.0%)
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4厚生労働省(労働基準行政関係)の情報
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労働基準行政関係の情報をお知らせします。
・報道発表関係
<厚生労働省発表>
○平成25年度「全国労働衛生週間」を10月に実施
「健康管理進める広げる職場から」~健康診断と事後措置の徹底を!~
厚生労働省では、10月1日(火)から7日(月)まで、「健康管理進める広げる職場から」をスローガンに、平成25年度「全国労働衛生週間」を実施します。
【全国労働衛生週間とは】
労働者の健康管理や職場環境の改善など、労働衛生に関する国民の意識を高めるとともに、職場での自主的な活動を促して労働者の健康を確保することなどを目的に昭和25年から毎年実施しているもので、今年で64回目。
毎年10月1日から7日までを本週間、9月1日から30日までを準備期間とし、各職場で職場巡視やスローガン掲示、労働衛生に関する講習会・見学会の開催など、さまざまな取り組みを展開する。
(I"全国労働衛生週間(I#についての厚生労働省の報道発表資料はこちら↓
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000013398.html
(I"全国労働衛生週間(I#の実施要綱はこちら↓
http://www.mhlw.go.jp/file.jsp?id=147223&name=betten2.pdf
(I"全国労働衛生週間(I#のリーフレットはこちら↓
http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/anzen/dl/130823-1.pdf
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5安全衛生講習会・研修会のご案内
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○厚生労働省委託事業「荷役作業安全ガイドライン説明会」のご案内
陸運業の労働災害の70%は、トラックの荷台等からの墜落・転落等の荷役作業中に発生しています。さらにその70%は荷主等(荷主、配送先、元請事業者等)の事業場で発生しています。
このため、厚生労働省では平成25年3月に「陸上貨物運送事業における荷役作業の安全対策ガイドライン」を策定し、陸運事業者の実施事項、荷主等の実施事項を示しました。
この説明会は、荷主等及び陸運事業者を対象に、荷役ガイドラインの求める対策を具体的に解説し、その理解をいただくためのものです。多くの皆様の参加をお待ちしています。
詳細はこちらから↓
http://www.rikusai.or.jp/public/kyoiku/niyaku-guideline_kyouiku/setumeikai_guide.htm
○陸災防本部・支部の実施する技能講習・安全衛生教育のご案内
フォークリフト運転技能講習等陸災防の実施する技能講習・安全衛生教育について、案内しています。
詳細はこちらから↓
http://www.rikusai.or.jp/public/kyoiku/shikaku_kyoiku.html
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6安全衛生の豆知識
「車酔いから学ぶ運転」
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少年野球のコーチをしていると、車で多くの子供達をグラウンドまで運ばなければなりません。私は3年生以下の低学年を担当しており、ちびっこ達が車内で少々騒ぐのは仕方ないだろうと黙っていますが、終いには取っ組み合いの喧嘩を始めます。こうなったらカミナリを一発落とすわけですが、また翌週は同じことの繰り返しです。
愚痴から入ってしまいましたが、喧嘩なら「やめなさい」で済みますが、子供の中には車酔いしやすい子がいます。車が動き出したとたんに「キモチが悪い」と言いだす子、恥ずかしくて声に出せず、真っ青になって耐えている子がいますが、こればかりは「やめなさい」とは言えません。
そこで、車酔いの原因は何か、運転者側で車酔いを防ぐことができるのかを考えてみました。
車酔いは平衡感覚をつかさどる三半規管が関係していることは皆さんもご存知だと思いますが、この平衡感覚をできるだけ平常に保つこと、すなわち、揺れの少ない運転をすれば、酔うことも少なくなるということです。
車を運転するときに揺れるシーンは、ストップ&ゴーの停車・発進時、車線変更時、交差点等の右左折時、舗装の悪い悪路等があり、こういった場面で平衡感覚を失います。
私が運手時に心がけているのは、
・ブレーキは早めに、弱い踏力で。
・停車寸前で一旦ブレーキを外し、再度軽く踏んで停める。
・車線変更はできるだけ長い距離で、できるだけ直進とかわらない姿勢を保つ。
・右左折時は十分にスピードを落とし、人のランニング程度のスピードで。
・なるべく舗装の良い道を選ぶ。
などです。
この運転を心がけるようになってから、私の運転する車で酔う子供はいなくなりました。
タクシーや他の方が運転する車に乗る機会がありますが、中には‘カックン’と体が前のめりになる急ブレーキ、体が横に振られる右左折など、乱暴な運転をする方もいます。もうちょっと丁寧に運転してほしいなと思うと同時に、この運転では子供達は酔うだろうと感じるわけです。染み付いた自己流の運転を直すのもなかなか難しいとは思いますが、特に他人を乗せている場合は、上記に示したような三半規管に負担をかけない運転を心掛けて欲しいものです。
さて、このメルマガをご覧いただいている方の多くは、お客様の大切な荷物を運ばれています。荷物は酔いこそしませんが、荒っぽい運転により、積んだ荷が崩れ包装資材が潰れたり、中の大事な荷物が破損したりします。破損の回数が多ければ、それなりの運転をしているということになるでしょう。
運送は時間がきっちり決まっていることが多いため、なかなかドライバーの心の余裕を保つのが難しい部分もあります。できるだけ余裕のある運行管理に努めていただき、ドライバーさんには荷物にも人にも優しい運転を心掛けて欲しいと願うばかりです。