平成26年5月9日14時より、新都ホテルにおいて、「法令遵守セミナー」を開催しました。当日は、当協会トラック運送事業経営者および管理者中心に150名を超える参加を得て開催しました。
開催に当たり金井会長からは、近年、過払い利息から未払い残業にシフトしてきているといわれており、経営者団体である当協会も大きな課題と捕まえている。 ドライバー不足も深刻化してきている中にあって、経営者は黒字を出さなければ従業員に分配できない。労使問題は非常に難しい。等々の主催者挨拶の後講演の入りました。
講師の特定社会保険労務士河原英正氏からは、近年、インターネットにより情報の入手が容易となってきていること。また、従業員の権利意識も高まってきている。等々の背景がある。
労働基準法のベースは「工場法」であり、産業革命期において苛酷な労働を強いられた工場労働者を保護することを目的として制定された法律であって、骨子は労働時間等の規制である。つまり、どの業種であっても労働時間で賃金が決められることとなっており、労働成果となっていない。
労使間のトラブルを防止するには、現状において経営者が前述の法体系や趣旨を承知した上で、労務管理をするべきである。雇用とは、定年まで働いてもらうことが前提の契約であり、非常に重大な契約であるにもかかわらず、就業規則の内容も充分検討されないケースも多く見受けられ、是非、採用時に「労働条件通知書」の交付(サイン)することをお勧めしたい。最近ではホテル業界ではあるが、みなし残業手当において従前の通説を否定した異例の判決(京都地裁)が出ているので、時間外手当を抑制することを意図した「みなし残業手当」にも今後注意が必要である。等々、現状の法体系が労働者の保護を目的とした内容となっている等のご講演をいただきました。
26京ト協第1号
平成26年4月1日
会員殿
一般社団法人京都府トラック協会
会長金井清治
法令遵守セミナーのご案内
【テーマ:~労使トラブル予防のために~】
時下、益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。
平素は、当協会運営に格別のご協力を賜り厚くお礼申し上げます。
さて、景気は回復基調にあるものの、トラック運送業界の実感としては燃料高騰や運転者不足等により、極めて厳しいものと認識いたしております。そのような状況にあって労務管理に関する法律改正や労働実務は、運送事業を営むものにとって極めて重要であります。
今回のテーマは未払い残業代の過大請求に対応する労務管理についてであります。昨今、労使間トラブルから事業者の労務管理、残業時間の把握未対応等の不適切が原因で、過大な残業代を請求されるケースが多くあり、これにまつわる案件も多く見受けられます。そこで適切な労働時間の管理や労使間トラブルの実例など解りやすく解説します。
近年、企業のコンプライアンス(法令遵守)は極めて重要な要素です。このような状況の中、最新で適正な労務管理や労働実務を正確に理解することは事業経営する上で必要不可欠であることから、前述により法令遵守セミナーを企画しました。
諸業務ご繁多の折とは存じますが、是非ご参加下さるようご案内申し上げます。(参加対象:経営者および運行管理者とします。)
記
1.日時・場所 平成26年5月9日(金)14:00~16:00
新都ホテル 京都市南区京都駅八条口 ℡075-661-7111
※上記会場の駐車場は限りがあります。会場へは公共交通機関をご利用ください。
※今回初めての試みとしてセミナー終了後、講師社労士による個別相談会を計画しております。相談時間は1件当たり10~15分と限らせて頂きます。時間に限りありますので予定件数を超えた場合は、お断りさせて頂きます。ご希望の向きは、できる限りお早めに下記によりご記入頂きますようお願い致します。
2.内容 「労使間トラブル予防」について
講師:特定社会保険労務士 河原英正氏
以 上
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