平成27年6月2日13時より、京都自動車会館において、「運輸安全マネジメント国土交通省認定セミナー」を開催しました。当日は、当協会トラック運送事業経営者および管理者中心に約90名の参加を得て開催しました。
安全は公共交通機関の最も基本的なサービスであり、公共交通機関に対する国民の信頼の根本を成すものであります。本日は、入門編としてガイドラインの解説に絞ってお話を頂戴しました。
公益財団法人 関西交通経済研究センター 主任研究員 中嶋仁講師からは、マネジメントの成り立ちから分かり易く講演していただきました。
運輸安全マネジメント制度は、 輸送の安全確保は運輸事業の根幹を成すもので、利用者である国民に信頼される輸送サービスの実現には重要不可欠ですが、平成17年にヒューマンエラーに起因すると考えられる事故が連続して発生しました。
これを契機として、運輸事業者自らが経営トップから現場まで一丸となり安全管理体制を構築・改善することにより輸送の安全性を向上させることを目的とした運輸安全マネジメント制度が導入されました。
□具体的な取組として
(1)経営トップの責務
(2)安全方針
(3)安全重点施策
(4)安全統括管理者の責務
(5)要員の責任・権限
(6)情報伝達及びコミュニケーションの確保
(7)事故、ヒヤリ・ハット情報等の収集・活用
(8)重大な事故等への対応
(9)関係法令等の遵守の確保
(10)安全管理体制の構築・改善に必要な教育・訓練等
(11)内部監査
(12)マネジメントレビューと継続的改善
(13)文書の作成及び管理
(14)記録の作成及び維持
上記の各項目について詳しい解説をいただきました。導入ポイントは最初からすべてに取り組むには困難が想定されますが、やれるところ、やりやすいところから取り組むこと。等々で取りまとめられました。
講習修了者には、認定機関である公益財団法人 関西交通経済研究センターから受講済証が交付されました。この受講済証は、貨物自動車運送事業安全性評価事業の判断基準(Gマーク加点2点)の対象となります。
【参考資料】運輸安全マネジメント制度の理解を深めるために
会員各位
京都府トラック協会
本セミナーでは、運輸安全マネジメント制度が発足した過去の経緯とこれまでの変遷を解説したうえで、自動車運送事業者に期待される安全管理の取組み(平成22年版ガイドライン14項目)を、事例を交えてわかりやすく解説します。
☆日時
①京都会場:平成27年6月2日(火曜日)13:00~16:30
②綾部会場:平成27年6月4日(木曜日)13:00~16:30
☆場所
①京都会場:京都自動車会館5階会議室:京都市伏見区竹田向代町51番地の5
②綾部会場:綾部市中央公民館(中丹文化会館):綾部市里町久田21-20
☆実施者
公益財団法人関西交通経済研究センター
(運輸安全マネジメント支援センター)
☆講師
公益財団法人関西交通経済研究センター主任研究員
☆区分
ガイドライン解説
☆受講料
無料
☆募集人員定員等
①京都会場が80名(申込締切日:平成27年5月25日)※受付終了
②綾部会場が50名(申込締切日:平成27年5月29日)※受付終了
(申し込みは、1事業所1名でお願いします。)
☆受講済証交付
遅刻・早退者は受講済証の交付はできません。
☆監査インセンティブ
地方運輸局は、経営管理部門(※)の要員が認定セミナーを受講し、かつ、受講内容を活用していることが確認された事業者については、長期未監査を理由とする監査の対象としないことができるものとする。(出典:2014年1月24日国土交通省大臣官房・自動車局通達)
※「経営管理部門」とは、「現業実施部門(輸送の安全に係る運行、整備等輸送サービスの実施に直接携わる部門)を管理する責任・権限を持つ部門」を意味し、具体的には、経営トップ、安全担当の役員・部長等が該当します。
◎この監査インセンティブの適用を希望される場合は、単にセミナーを受講するだけでなく、各事業者様において認定セミナーの内容を活用いただき、その後、国に所定の調査票を提出していただく必要があります。調査票は、セミナー当日にご説明いたします。
◎この認定セミナーの受講者は、貨物自動車運送事業安全性評価事業の判断基準(Gマーク加点2点)の対象となります。
※上記にて申込を送信後、返信メール(受講票)を送信しますので印刷していただきセミナー当日受付にてご呈示願います。特にメールアドレスは正確にご記入願います。(FAXにて受講票の送信も可能です。その節は別途ご連絡ください。)