第33回『物流セミナー』を開催

 平成28年2月23日14:00より、京都市下京区のホテルグランヴィア京都において、荷主、一般市民と会員の方々約250名の参加をいただき、京ト協・全ト協共催の第33回『物流セミナー』を開催しました。

 冒頭、主催者として当協会金井会長から、「昨今の経済情勢は、アベノミクス効果等で回復傾向にあるものの地域によって差があり、その効果はまだ十分に届いていないと感じているが、荷主各位と連携をして乗り切って行きたい。運送業界は、安全の確保、環境対策と法令を遵守した経営、更には労働力の確保など取り組むべき課題が山積している。中でも、運転者の深刻な人材不足や車両不足が新たな課題となっている。

 荷主の皆様には、こうしたトラック運送業界の窮状にご理解をお願いするとともに一般参加の方々にも、本日のセミナーを通じて当業界へのご理解を深めていただければ幸いである。」旨の挨拶により開会いたしました。

 来賓としてご出席いただきました井上景之京都運輸支局長様からは、「トラック業界は、あらゆる物を輸配送している。中でも、緊急時や災害時には多大なる協力をいただいている。トラックドライバーは、40~50歳代が中心となっている。中長期的には高齢者が占めることとなり、若年労働者層の占める割合が低くなる。今後少子高齢化が進む中、長時間労働の改善と適正運賃を収受する事が重要である。本日のセミナーにおいて、トラック運送事業の現状をご理解いただき、荷主企業との良好なパートナーシップを構築にご協力をお願いしたい。」等々、行政の立場からお話しを頂戴しました。

 講演会では、講師として読売新聞・特別編集委員、橋本五郎氏をお迎えして、「どうなる日本の政治と経済」と題してお話しを頂戴しました。

 橋本先生は、「現時点ではどうなるかは分からない。しかし、安倍総理大臣の何事も断固として取り組む姿勢により良い方向へと向かうのではないか。また、衆議院議員と参議院議員のダブル選挙が行われるようなことが言われている。政治家は地方の事を考えることが出来る人が行わないといけないし、政治は人を思いやることである。」等々のご講演をしていただき、聴講者の皆様は熱心に耳を傾けておられました。