平成29年2月27日14:00から、京都市下京区のホテルグランヴィア京都において、荷主、一般市民と会員の方々約280名の参加をいただき、京ト協・全ト協共催の第34回『物流セミナー』を開催しました。
開催にあたり金井会長から、「我が国経済は円安、株高により回復基調で推移しているが、トラック運送業界は、燃料価格の動向を注視しつつ、
安全の確保や環境対策、法令を遵守した経営の推進、更には労働力確保など取り組まねばならない課題が山積しており、なかなか明るい展望が見えてこない状況にある。また、現在トラック運送業界では、長時間労働の改善を図るべく、国土交通省、厚生労働省や経済産業省により「労働時間改善協議会」が組織され、荷主と運送事業者を交え検討されており、より良い改善が図られることを願っているところである。本日の物流セミナーを通してトラック運送業界の現状をご理解願い、ご協力お願いする。」旨の挨拶により開会いたしました。
来賓としてご出席いただきました井尻憲司京都運輸支局長様からは、「トラック業界は、ほとんどが中小零細企業であり、経済情勢や社会現象等で左右される業界であるが、食料品や引越等生活に必要なあらゆる物を輸送しており、なくてはならない業界である。中でも、震災や水害時には緊急物資輸送に力を発揮していただいている。その業界は現在トラックドライバーが集まらない状況であり、有効求人倍率も3.93となっている。国土交通省では、長時間労働の改善と適正運賃の収受が重要であると考え協議会を発足させ取り組んでいるところである。輸送の安全の確保を図るためにも荷主各位の協力が必要であるのでご協力をお願いしたい。」等々、行政の立場からお話しを頂戴しました。
講演会では、講師として三橋貴明氏をお迎えして、「2017年 日本経済の展望と課題」と題してお話しを頂戴しました。
三橋先生は、現在の日本における経済を分析された各種データにより分かりやすく丁寧に説示いただき、聴講者の皆様は熱心に耳を傾けておられました。