平成30年1月10日(水)、ホテルグランヴィア京都(京都市下京区)において、創立70周年記念式典を開催しました。会場は、ご公務なにかとお忙しい中、坂野公治近畿運輸局長様、山田啓二京都府知事、参議院議員二之湯智自由民主党京都府連合会長様、衆議院議員竹内譲公明党京都府本部代表様、坂本克己全日本トラック協会会長様をはじめ32名のご来賓の方々にご出席いただき、会員の皆様を含め総勢250名が参集し「創立70周年記念式典」を盛大に開催しました。
開会冒頭、荒木律也会長は「昭和22年、産業経済界からの要請と国民生活安定の要望に応える公共輸送機関として発足し、様々な諸施策に取り組み、積極的な活動を行ってきました。この間、各行政機関からのご指導を賜り、会員の皆様からは力強いご支援とご協力をいただき、現在は会員数994社、車両数20,365両を超える組織体制が確立できたことは誠にありがたく感謝する次第であります。この度は、協会に10年以上加入していただいている700社を超える会員の皆様に感謝状を贈呈することができることは誠に嬉しい限りであります。
業界は、労働力不足が顕著となり人材確保が最大の課題となっておりますが、国が進めている長時間労働縮減に向けた取り組み、荷主との関係改善や適正運賃の収受などにもつながる絶好の機会と捉え、積極的に対応していくこととしております。
また、物流は時代の変革と共にビッグデータやIoTの活用等新しい時代に入ろうとしています。その新しい改革にチャレンジし事業者、一般市民にとっても親しみ易くまた透明性のあるように事業を推進することとして参ります。本日を一つの大きな節目として、さらに80周年に向け団結を強固にして、業界の発展を図るとともに、真の「社会との共生」を築き上げていかなければならいと痛感しています。今後ともご協力をお願いします。」との挨拶をされました。
続いて、長年わたり協会を支えて下さり業界の発展に貢献されました会員の皆様に、10年区分の入会年時に応じた感謝状の贈呈を行いました。
70年 ( 17社)代表 日本通運株式会社 京都支店 様
60年以上(103社)代表 和束運輸株式会社 様
50年以上( 77社)代表 株式会社大晃運送 様
40年以上( 62社)代表 株式会社桃山運輸 様
30年以上( 62社)代表 株式会社長田運送 様
20年以上(146社)代表 田中プラント株式会社 様
10年以上(279社)代表 トーカイロジテック株式会社 様
続いて、ご来賓の近畿運輸局長 坂野公治様から、「創立70周年を迎えられたこと心からお祝いを申し上げる。その間、一貫して業界の団結と振興、事業者の地位向上と近代化に努め京都府下のトラック運送業界の発展に寄与されてきた。また、道路運送法の制定、物流二法の施行や貨物自動車運送適正化実施機関の創設など幾度か大きな制度改正が行われたが、会員事業者に安全かつ適正に事業が営むことができるよう様々な活動を展開された。阪神・淡路大震災や熊本地震発生による災害では緊急物資輸送など多大な社会貢献活動を行われた。改めて感謝と敬意を表する次第である。トラック業界は、国民生活・産業活動を支える上で、大きな役割を担っている。しかし、トラックドライバーの確保や長時間労働の是正が大きな課題となっている。働き方改革や生産性向上に向けて、荷主を含めた取り組みが必要不可欠である。国土交通省では、昨年7月に荷主都合による待ち時間等の記録義務付け、11月には、適正な運賃・料金の収受に向けた標準貨物自動車運送約款の改正を行い、協会と連携し荷主団体に対し周知活動を行っている。また、平成27年度から取り組んでいるトラック運送における取引環境・労働時間改善協議会では、長時間労働の改善、生産性の向上のための議論を進めている。昨年に引き続きパイロット事業を実施し、課題解決に向けて一定の方向性を打ち出していきたいと考えているので、引き続き協力をよろしくお願いしたい。今後もトラック運送事業を取り巻く諸課題に適切に対応し、国民生活の向上と我が国経済の発展に貢献すべく、この先に向けて力強い一歩踏み出されることを期待する。」とのご祝辞をいただきました。
公益社団法人全日本トラック協会 会長 坂本克己様から、「創立70周年を迎えられ誠におめでとうございます。業界はいま、労働力不足で厳しい経営環境にある。長時間労働や給料面等で他産業と比べて劣っている。適正な運賃・料金を収受し、会社もWIN、従業員もWIN、荷主もWINとなる経営環境とならなければならない。京都から新たな取り組みを発信してもらいたい。全ト協としてもしっかりと取り組んで参るので協力をよろしくお願いする。」とのご祝辞をいただきました。
また、自由民主党参議院議員京都府連合会長 二之湯 智様、衆議院議員公明党京都府本部代表 竹内 譲様、京都府知事 山田啓二様からもご丁寧なるご祝辞をいただきました。
厳かに進められました創立70周年式典を閉会するにあたり、藤田周士副会長から「ご来賓の皆様からご祝辞をいただきました内容を今一度検討し、80周年に向けて今後一層の努力をいて参ります。」とのあいさつで終了しました。
アトラクションとして津軽三味線連弾を行い引き続いて平成30年新年祝賀交歓会へと移行しました。
新年祝賀交歓会は、京都労働局 労働基準部長 日根直樹様の乾杯の発声で懇親会が開宴され、和やかなムードの中で歓談が行われました。
閉会にあたり、平島竜二副会長から「副会長に就任し半年が経過したが、業界発展のため、諸課題解決のため取り組んで参りますので、今後とも会員各位のご協力をお願いします。」旨の閉会の辞が述べられました。