平成30年8月29日(水)13時30分から京都府トラック協会3階大会議室において、京都下労働基準監督署管内の運送事業者を対象に、同監督署と陸上貨物運送事業労働災害防止協会本部共催の標記セミナーが開催されました。
冒頭、京都下労働基準監督署 横井寿洋副署長から「運送業界では、人手不足感が高まっており、長時間労働や休日労働の増加に加え、過労からの交通事故も含めた労働災害増加が懸念される。トラック運送事業者のみの努力で長時間労働を改善することは困難な状況にあり、厚生労働省及び国土交通省が、学識経験者、荷主、トラック運送事業者等による協議会を設置し、トラック運転者の実態調査等を実施、関係者が一体となり長時間労働の抑制を図るため、活動を行っている。」旨の開会挨拶後、同署 代田昌稔第1方面主任監督官から労務管理の留意点について、引き続き同署 古川浩司労働基準監督官から平成30年7月末時点における労働災害発生状況・災害事例について説明されました。
第2部では、陸上貨物運送事業労働災害防止協会 酒井雅彦安全管理士から「貨物自動車運送業における労働災害の防止について」ご講演をいただきました。講演では、労働災害防止上の問題点や過労死は、働き盛りの40代50代に多く、改善基準告示内の労働時間であっても十分に起こり得ることであり、事業者にはドライバーに対して安全に配慮する義務があること等、労働災害防止対策を中心に約1時間ご講演いただきました。