新年明けましておめでとうございます。
会員の皆様をはじめ、関係各位におかれましては、令和4年の輝かしい新春をお迎えになられたことと
心よりお慶び申し上げますとともに、平素から格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。
さて、昨年は、延期されていた東京オリンピックが開催されたものの、未曾有のパンデミックの影響
により経済活動が停滞し、燃料価格の高騰もあり、また、慢性的な業界の課題となっている労働力不足
等により、我々運送事業者にとって、大変厳しい情勢となりました。このような情勢下においても、エ
ッセンシャルワーカーとして最前線で働き続けるドライバーはじめ、当業界に携わる皆様には、心より
敬意を表するところであります。
全日本トラック協会が、労働力確保の原資となる適正運賃の収受に向け、国土交通省に強力に働きか
けた結果、一昨年の4月「標準的な運賃」が告示されるに至りました。昨年の12月上旬時点では、会
員事業者の56%が同運賃による届出を行っていただいておりますが、全会員、ひいては全事業者が同
運賃を基に、荷主との運賃交渉を行い、労働環境の改善を図ることが、若年求職者に開かれた業界にす
る第一歩になると信じています。
昨年、「事業用自動車安全プラン2025」が策定され、令和7年度までに、24時間死者数を22
5人以下等とする目標が掲げられました。当協会の交通対策事業として、昨今、社会的にも大きく報じ
られており、同プランにも含まれる「飲酒運転根絶」に取組むこととし、「署名活動」を展開しました。
皆様の事故撲滅への思いを込めたご署名につきましては、1月6日、京都府警察本部へ提出させていた
だく予定です。また、同時期に展開をした「燃料価格高騰に係る署名」につきましては、1月中に京都府
内の事業者の声として、ご署名簿を総務省へ提出し、業界の窮状を訴えることとしております。
また、環境対策事業といたしましては、会員ドライバー向けの「省エネ運転講習会」、「エコ川柳コ
ンテスト」、一般府民体験参加型の「植樹活動」を開催し、CO2削減、環境保全に向けた意欲の高揚
と、当協会の環境対策に向けた取組の周知を図ってまいりました。
適正化事業といたしましては、Gマーク認定を希望される会員事業所の増加に対応するため、コロナ
禍に配慮した適切な巡回指導を実施し、認定取得希望事業所の個別訪問を実施する等、取得に向け協力
させていただきます。
また、今月の新年祝賀交歓会の開催にあわせ、昨年から委員会を設置し取り組んできたSDGsをキ
ックオフし、重点事業に注力することで、社会課題を的確に捉え、会員サービス拡大にも繋げてまいり
ますので、会員各位のご理解とご協力をお願いいたします。
本年が、当業界にとって未来に繫がる実り多き年となるよう、関係行政機関等のご指導を拝受しなが
ら、諸課題に迅速かつ的確に対処してまいりますので、より一層のご支援・ご協力を賜りますようお願
い申し上げます。
結びに、皆様方のご健勝とご多幸を心より祈念し、年頭のご挨拶とさせていただきます。
令和4年1月4日
一般社団法人 京都府トラック協会
会長 荒木 律也